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ペットを飼う家のウォーターサーバーは何が向くか

公開 2026/06/22 更新 2026/06/22 出典: 猫の1日に必要な水の量とは?体重別の目安と飲ませ方の工夫をご紹介(アニコム損害保険・岸田絵里子獣医師監修)

ペットを飼う家には、硬度の低い軟水を常温で出せるウォーターサーバーが向きます。犬や猫の体は硬水のミネラルに弱く、硬水は尿路結石のリスクを高めるためです。国内の主要メーカーが扱う天然水やRO水はほとんどが軟水で、ねこのきもちWEB MAGAZINE(獣医師監修)も猫に与えるなら軟水を選ぶよう示しています。この記事では、ペットに向く水の条件と、サーバー選びで見るべき数字を出典つきで整理します。

ペットに向くウォーターサーバーの水とは

ペットに向く水とは、硬度の低い軟水で、塩素やにおいが少なく、衛生的に管理できる水のことです。水の硬度とは、水1リットルあたりに含まれるカルシウムとマグネシウムの量を示す数値です。アクアクララ公式やアニコム損保によると、WHO(世界保健機関)の基準では硬度120mg/L未満が軟水、120mg/L以上が硬水とされます。

日本の水道水は全国平均で約50.5mg/Lと軟水が中心です(東京大学の全国調査)。つまり日本で流通するウォーターサーバーの水の多くは、もともとペットにも向く軟水の範囲に入ります。問題になるのは、海外産の硬水を選んでしまったときです。

なぜ硬水は犬猫に向かないのか

硬水が向かないのは、含まれるカルシウムとマグネシウムが尿路結石のリスクを高めるからです。ねこのきもちWEB MAGAZINE(獣医師監修)は、硬水のミネラルウォーターを与えると、尿路結石を患っているペットの症状を悪化させる恐れがあると注意しています。

犬や猫はもともと尿路結石ができやすい動物です。日常的に飲む水のミネラルが多いほど、結石の材料を体に取り込み続けることになります。だからこそ、毎日使う水は硬度の低い軟水にそろえる価値があります。海外ブランドの硬水を「健康によさそう」と選ぶのは、ペットには逆効果になります。

どうすれば軟水のサーバーを見分けられるか

軟水かどうかは、各社が公表する硬度の数値で見分けられます。多くのメーカーは公式サイトの水質ページに硬度を「○mg/L」と記載しています。この数値が120mg/L未満であれば軟水で、ペットにも安心して使えます。

水の種類は大きく天然水・RO水・浄水の3つに分かれます。天然水は地下水や湧き水を最小限の処理で詰めたもの、RO水は逆浸透膜でミネラルを含む不純物を取り除いた水、浄水は水道水をフィルターでろ過した水です。RO水はミネラルがほぼ含まれないため、結石リスクをとくに抑えたい場合の選択肢になります。いずれを選ぶ場合も、硬度の表記を確認することが先決です。

犬や猫は1日にどれくらい水が必要か

猫が1日に必要とする水分量の目安は、体重1kgあたり40〜60mLです(アニコム損保・岸田絵里子獣医師監修)。たとえば体重4kgの成猫なら、1日に160〜240mLが目安になります。この水分には食事に含まれる水分も含まれるため、ドライフード中心の子ほど飲み水で補う必要があります。

飲水量が極端に増えたときは注意が必要です。トレッタキャッツ(獣医師監修)によると、体重1kgあたり1日90mL以上を飲む場合は病的な多飲を疑う目安とされ、糖尿病や慢性腎臓病のサインのことがあります。飲んだ量を把握しやすい環境を整えることが、早期発見につながります。

ウォーターサーバーはペットの水分管理にどう役立つか

ウォーターサーバーは、新鮮な軟水をいつでも出せるため、ペットの飲水量を保ちやすくする点で役立ちます。猫はもともと積極的に水を飲まない動物で、慢性腎臓病の予防には水分摂取量を増やす工夫が重要だと多くの動物病院が示しています。

ボトルや専用の容器から計量して与えれば、1日にどれだけ飲んだかを把握しやすくなります。新鮮な水を手間なく交換できることも、飲水量の維持につながります。水道水を毎回くみ置きするより、においや塩素が気になりにくい点も猫には好まれます。なお在宅時間が長い一人暮らしでの導入は、一人暮らし向けの選び方も合わせて確認すると無駄が出ません。

ペットがいる家で衛生面はどう保てばよいか

衛生面は、容器をこまめに洗い、注ぎ口やトレーを清潔に保つことで維持できます。ペットが口をつける器は雑菌が繁殖しやすいため、水は飲み残しをためずに毎日入れ替えるのが基本です。ウォーターサーバーから新しい水へ交換しやすいことは、この入れ替えの手間を減らします。

サーバー本体側も、注ぎ口の汚れやホコリは定期的に拭き取ります。内部を自動で清潔に保つクリーン機能を備えた機種もありますが、ペット用の器そのものの洗浄は飼い主が担う部分です。水の鮮度と器の清潔さの両方がそろって、はじめて衛生的な給水になります。

冷水と常温水はどちらがペットに向くか

ペットには常温水が向きます。冷水をそのまま与えると胃腸に負担がかかるため、常温に戻すか温水と少量混ぜて温度を上げてから与えます。冷温水機能のあるサーバーでも、ペット用には常温やぬるめの水を用意するのが安全です。

常温のレバーを備えた機種なら、いちいち冷水を放置して温度を戻す手間がいりません。人の飲用とペットの給水を同じサーバーで兼ねる家庭ほど、常温で出せるかどうかは使い勝手に直結します。

ウォーターサーバーの費用はいくらか

費用は水代と電気代に分かれ、プランや契約により変動します。水代は各社の公表値で月額が決まり、ボトル本数や容量で増減します。ペットの飲水を兼ねると消費量が増えるため、定額制よりも使った分だけ払う方式が向く家庭もあります。

電気代は機種の省エネ性能で差が出ます。常温水を多く使うペット家庭では、加熱・冷却の頻度を抑えられる機種ほど電気代を低く保てます。具体的な目安は電気代の解説ページで各社の傾向を確認してください。なお金額は各社公表値であり、プラン・契約・使用量により変わります。

この記事のまとめ

  • ペットを飼う家には硬度120mg/L未満の軟水を出せるウォーターサーバーが向く(WHO基準・アクアクララ公式ほか)。
  • 硬水はカルシウムとマグネシウムで尿路結石のリスクを高めるため避ける(ねこのきもちWEB MAGAZINE・獣医師監修)。
  • 猫の必要水分量の目安は体重1kgあたり40〜60mL/日、体重4kgで160〜240mL/日(アニコム損保・岸田絵里子獣医師監修)。
  • 体重1kgあたり1日90mL以上の多飲は病気のサインのことがあり、飲水量の把握が早期発見につながる(トレッタキャッツ・獣医師監修)。
  • 冷水はそのまま与えず常温に戻し、器と水をこまめに入れ替えて衛生を保つ。費用は各社公表値でプラン・契約により変動する。

よくある質問

ウォーターサーバーの水は犬や猫に与えても大丈夫ですか

軟水であれば与えて問題ありません。国内の主要メーカーが扱う天然水やRO水は硬度の低い軟水が中心で、ペットの健康を害する成分は含まれていません。海外産の硬水だけは避けてください。

ペットに硬水を与えてはいけないのはなぜですか

硬水はカルシウムとマグネシウムを多く含み、尿路結石の発症や悪化のリスクを高めるためです。とくに結石の既往がある犬猫には日常的に与えないようにします。軟水を選べばこのリスクを抑えられます。

ウォーターサーバーの冷水をそのままペットに与えてよいですか

冷水をそのまま与えると体に負担がかかります。常温に戻すか、温水と混ぜて常温程度にしてから与えてください。常温水のレバーがあるサーバーは扱いが楽になります。