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天然水とRO水は何が違う?赤ちゃんに向くのは

公開 2026/06/22 更新 2026/06/22 出典: 赤ちゃんや子どもにはRO水と天然水どちらがいいの?(アクアクララ公式)

天然水とRO水の一番の違いは、ミネラルを残すか取り除くかです。天然水は特定の水源から採水し自然のミネラルを残した水で、RO水は逆浸透膜(RO膜)で不純物とミネラルをほぼ完全に除いた純水を指します。赤ちゃんのミルクに向くのはどちらか一方ではなく、軟水の基準を満たせば両方とも使えます。この記事では、業界各社の公式情報やWHO・厚生労働省の指針をもとに、両者の違いと選び方を整理します。

天然水とRO水とは何が違うのか

天然水とは、特定の厳選された水源から採水された地下水で、ろ過・沈殿・加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行わず、自然のミネラル成分を残した水のことです。コスモウォーターの公式情報によると、天然水にはナトリウム・カルシウム・マグネシウム・カリウムなどの天然ミネラルが含まれます。

一方のRO水は、水道水や原水をRO膜という超微細なフィルターでろ過し、不純物だけでなくミネラルまでほぼ除去した純水です。違いを一言でまとめると、天然水は「ミネラルを生かす水」、RO水は「不純物を徹底的に除く水」です。製造の発想がそもそも逆方向にあります。

RO水のRO膜とはどういう仕組みか

RO膜とは逆浸透膜(Reverse Osmosis膜)のことで、水分子だけを通す極めて微細なフィルターです。ウォータースタンドやコスモウォーターの公式情報によると、RO膜の網目は0.0001マイクロメートル(1000万分の1mm)と非常に細かく、水分子より大きいものは通しません。

この膜に浸透圧を超える圧力を加えると、水分子だけが純水側へ移動し、塩素・重金属・農薬・トリハロメタンといった不純物が取り除かれます。RO水は不純物の除去率が高く、純度の高い水になります。だからこそミネラルも一緒に除かれ、ろ過しただけのRO水は無味に近い純水になるわけです。一部メーカーはその後にミネラルを微量添加し、味を調えています。

ミネラルはどれくらい違うのか

ミネラル量の目安になるのが硬度です。硬度とはカルシウムとマグネシウムの含有量を数値化した指標で、WHOの基準では60mg/L未満が軟水、60〜120mg/L未満が中程度の硬水、120mg/L以上が硬水とされます。

天然水は水源によって硬度が異なり、日本国内の天然水は軟水が多い傾向にあります。RO水はミネラルをほぼ除いた純水のため、もともと硬度が極めて低い水です。アクアクララの公式情報によると、同社のRO水はミネラルを加えて硬度29.7mg/Lの軟水に調整されています。数値はあくまで各社公表値であり、商品やプランによって変わります。

赤ちゃんのミルクに向くのはどちらか

結論として、軟水であればどちらも赤ちゃんのミルク調乳に使えます。赤ちゃんは消化器官が未熟で、ミネラルの多い硬水は胃腸に負担をかけることがあるため、低硬度の軟水を選ぶことが大切です。

RO水は不純物が少なく硬度も低いため、生まれたばかりの赤ちゃんにも安心して使えます。天然水でも国産の軟水なら問題なく、複数メーカーの公式情報では硬度60mg/L未満を目安としています。マルチピュアの解説では、調乳には硬度0〜60mg/Lの軟水が望ましく、特に30mg/L以下が理想的とされています。逆に海外産の硬水は内臓に負担をかける場合があるため、ミルク用には避けるのが無難です。

調乳で気をつけることは何か

水の種類より先に守るべきは、調乳の温度と手順です。2007年にWHOとFAOが「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」を公表し、厚生労働省の指導により70℃以上のお湯で調乳することが基本となりました。

これは、粉ミルクにサカザキ菌などが混入している可能性があり、70℃以上のお湯で溶かすことで殺菌できるためです。ウォーターサーバーで調乳する場合も、温水機能で70℃以上を確保し、人肌に冷ましてから与えます。天然水でもRO水でも、この温度管理は共通して必要です。水選びだけで安心せず、手順をセットで守ることが赤ちゃんの安全につながります。

なお、製品の温水温度やチャイルドロックの有無はメーカーごとに異なるため、子育て向けの機種を選ぶ際はプレミアムウォーターのレビューなどで仕様を確認すると判断しやすくなります。

味とコストはどう違うのか

味の面では、天然水は水源由来のミネラルがあるため、まろやかさやコクを感じやすい傾向があります。RO水は純水ベースで雑味が少なく、すっきりした口当たりになります。どちらが良いかは好みの問題で、優劣ではありません。

コスト面では、一般にRO水のほうが原水を選ばず製造できるため、天然水より安価に設定されるケースがあります。コスモウォーターの公式情報では、商品によって1本あたり数百円の差が出ることも紹介されています。ただし価格は各社のプラン・契約・地域によって変動し、一概にどちらが安いとは断定できません。実際の総額は公式サイトの料金表で確認してください。

一人暮らしや少人数ならどう選ぶか

一人暮らしや少人数世帯では、消費量と保管スペースが選び方の軸になります。使用量が少ないとボトルを使い切るのに時間がかかるため、配送頻度を調整できるプランや、水道水を浄水するタイプも選択肢に入ります。

味を重視するなら天然水、コストと不純物の少なさを重視するならRO水、というのが基本の考え方です。生活スタイル別の選び方は一人暮らし向けの選び方でも整理しています。赤ちゃんがいる家庭でも、軟水基準と70℃以上の調乳を守れば、天然水・RO水のどちらでも安心して使えます。

どっちが優れているのか

天然水とRO水に絶対的な優劣はありません。天然水はミネラルと味、RO水は純度とコストに強みがあり、目的によって最適解が変わります。

赤ちゃんのミルクという観点では、軟水であることと70℃以上の調乳という条件さえ満たせば、どちらを選んでも問題ありません。「RO水だから安全」「天然水だから体に良い」と単純化せず、硬度の数値とメーカーの公式情報を確認して選ぶことが、後悔しない選び方です。

この記事のまとめ

  • 天然水とRO水の違いは、ミネラルを残すか除去するかにある。天然水は地下水のミネラルを生かし、RO水は逆浸透膜で不純物とミネラルをほぼ除いた純水。
  • RO膜の網目は0.0001マイクロメートルで、塩素や重金属などの不純物を高い割合で除去する(各社公表値)。
  • 硬度はWHO基準で60mg/L未満が軟水。赤ちゃんのミルクには軟水が向き、天然水・RO水のどちらでも軟水なら使える。
  • 調乳はWHO・厚生労働省の指針どおり70℃以上のお湯で行う。水の種類より温度管理が優先。
  • 味重視なら天然水、純度とコスト重視ならRO水。価格はプラン・契約・地域で変動するため公式の料金表で確認する。

よくある質問

天然水とRO水の一番の違いは何ですか

ミネラルを残すか除去するかです。天然水は特定の水源から採水しミネラルを残した水、RO水は逆浸透膜で不純物とミネラルをほぼ除いた純水です。

赤ちゃんのミルクに向くのはどちらですか

どちらも使えます。RO水は不純物が少なく低硬度で安心して使え、天然水も国産軟水で硬度60mg/L未満なら問題ありません。WHOと厚生労働省の指針どおり70℃以上のお湯で調乳します。

RO水はミネラルがなくて体に悪いのですか

悪くありません。日本人は食事からミネラルを十分に摂れるため、飲み水のミネラル有無で健康が左右されることはありません。味の好みで選んで問題ありません。