浄水型と宅配型はどっちが得か。使い方で変わる
ウォーターサーバーは、水をたくさん使う家庭ほど浄水型が得で、天然水のおいしさや災害時の備蓄を重視するなら宅配型が向く、というのが結論です。どちらが「絶対に得」ということはなく、月にどれだけ水を使うか・何を一番大事にするかで損得が逆転します。この記事では、各社公表値と厚生労働省・環境省の基準をもとに、料金・水質・防災面を数字で比較します。
浄水型と宅配型ウォーターサーバーとは
浄水型ウォーターサーバーとは、自宅の水道水をサーバー内蔵のフィルターでろ過して使うタイプのウォーターサーバーです。水道に直接つなぐ「水道直結型」と、タンクに水道水を手で注ぐ「水道水補充型」に分かれます。水のボトルを買う必要がなく、月額のレンタル料と水道代だけで使えます。
宅配型ウォーターサーバーとは、メーカーが採水・処理した水を専用ボトルで自宅に届けてもらい、サーバーにセットして使うタイプです。富士山麓などの天然水や、不純物を除いたピュアウォーター(RO水)を選べます。料金は使った水の量、つまりボトルの本数に比例します。
浄水型と宅配型の料金はいくらか
料金の出方がまったく違う点が最大の差です。浄水型は「定額」、宅配型は「従量」です。
浄水型の代表例として、ハミングウォーター(TOKAIグループ公式)は月額3,300円(税込、北海道は3,520円)で、設置後1カ月は無料、フィルターは8カ月ごとに無料交換と公表しています。エブリィフレシャス(公式)はliteが月額2,750円(税込)、tall・miniが月額3,300円(税込)で、初月無料・浄水カートリッジは無料配送としています。いずれも追加でかかるのは水道代だけです。
宅配型の料金は水の本数で決まります。各社公表値では、12Lボトル1本あたりおおむね1,200〜2,000円程度が相場で、天然水は高め、RO水は安めの傾向です。プレミアムウォーター(公式)のように、水代に加えてサーバーレンタル料が別途かかるプランもあります。つまり宅配型は、水を多く飲むほど月額が上がっていきます。
なお金額はプラン・契約年数・地域・キャンペーンにより変動するため、契約前に各社公式サイトの最新料金を必ず確認してください。
どっちが得かは使う水の量で変わる
損得の分かれ目は「月にどれだけ水を使うか」です。浄水型は使い放題でも料金が変わらない一方、宅配型は使った分だけ加算されます。
家族が多く料理・お茶・コーヒーなどで水をたくさん使う家庭は、浄水型のほうがコストを抑えやすくなります。水道代は地域差があるものの1Lあたり数十銭ほどで、定額のレンタル料に上乗せされる負担はわずかです。逆に、飲む量が少なくボトル本数が伸びない家庭では、宅配型でも月額が低く収まり、天然水のおいしさという付加価値を取れます。
一人暮らしで使用量が読めない場合は、定額で上限が見える浄水型のほうが家計管理はしやすくなります。世帯人数別の目安は一人暮らし向けの選び方で具体的に解説しています。
浄水型のメリットとデメリットは何か
浄水型のメリットは、ボトルの購入・受け取り・保管・交換がすべて不要になる点です。重い水ボトルを持ち上げる必要がなく、ペットボトルや段ボールのごみも出ません。料金が定額なので、使うほど1Lあたりの単価は下がります。
デメリットは、水のストックを持てないことです。停電や断水でタンクに給水できなくなると水が使えません。また水道水をろ過した水のため、天然水のようなミネラル由来の風味は出ません。フィルターは定期交換が前提で、ハミングウォーターは8カ月ごと、エブリィフレシャスは使用量に応じて交換のサイクルが案内されています(各社公表値)。
宅配型のメリットとデメリットは何か
宅配型のメリットは、採水地のおいしい天然水やRO水を自宅で飲める点と、未使用ボトルがそのまま災害時の備蓄水になる点です。水質や採水地にこだわりたい人に向いています。
デメリットは、ボトルの保管スペースが必要で、受け取りや交換の手間がかかることです。差込口が上にある機種では、満タンのボトルを持ち上げる作業が負担になります。メーカーによっては毎月の最低注文本数(ノルマ)が設定され、使い切れないと水が余ることもあります。水単価は水道水より高く、使用量が多いほど料金がかさみます。
浄水型の水道水は安全なのか
安全です。日本の水道水は、水道法第4条と「水質基準に関する省令」に基づき、厚生労働省が定める水質基準項目に適合することが求められ、検査が義務づけられています。環境省の資料によると、水質基準は健康に関する項目と、色・濁り・においなどの性状に関する項目で構成され、人が生涯にわたり飲用しても健康に影響がない水準で設定されています。
浄水型サーバーは、この基準を満たした水道水をさらにサーバー内蔵フィルターでろ過し、残留塩素のにおいなどを低減します。つまり「基準適合の水道水+追加ろ過」という二段構えになります。
防災・備蓄ではどっちが安心か
災害への備えを最優先するなら宅配型が安心です。宅配型は未開封ボトルを置いておけば、断水・停電時にそのまま飲料水として使えます。常温で保管できる本数が多いほど、備蓄量を確保しやすくなります。
浄水型は、停電するとサーバーが動かず、断水すると水道水を補充できないため、それ自体は備蓄になりません。浄水型を選ぶ場合は、ペットボトルの水などを別に備蓄しておく運用が現実的です。なお冷温水の電気代も選ぶ基準になります。月々のランニングコストは電気代の比較もあわせて確認してください。
どうやって選ぶか(4ステップの手順)
使い方に合うタイプを、次の手順で絞り込みます。
- 月にどれくらい水を使うかを把握する。料理や飲用で大量に使うなら浄水型、飲む量が少なめなら宅配型も候補になる。
- 一番大事にしたい価値を1つ決める。コストと手間の少なさなら浄水型、天然水の味と災害備蓄なら宅配型。
- 設置タイプを選ぶ。水道工事ができる住居なら水道直結型、賃貸で工事を避けたいなら水道水補充型または宅配型。
- 各社公式サイトで月額・初期費用・解約金・フィルター交換費を確認する。金額はプランや地域で変動するため、最新の公表値を必ずチェックする。
この4ステップで、自分の使い方に対して「どちらが得か」が数字で見えてきます。
この記事のまとめ
- ウォーターサーバーの浄水型と宅配型は、料金の出方が「定額」と「従量」で根本的に違う。
- 水をたくさん使う家庭は浄水型が得、天然水の味や災害備蓄を重視するなら宅配型が向く。
- 浄水型はハミングウォーター月額3,300円、エブリィフレシャスlite月額2,750円など定額(各社公表値、変動あり)。
- 浄水型の水道水は水道法と厚生労働省の水質基準に適合した安全な水を、さらにろ過して使う。
- 防災備蓄は未使用ボトルを置ける宅配型が有利。浄水型を選ぶなら別途の備蓄が必要。
よくある質問
浄水型と宅配型はどちらが安いですか
水をたくさん使う家庭ほど浄水型が安くなります。浄水型は月額レンタル料が定額で水道代しかかからず、各社公表値で月3,300円前後が中心です。宅配型は水の量に応じてボトル代が積み上がるため、使う量が多いほど割高になります。
浄水型の水道水は安全ですか
安全です。日本の水道水は水道法第4条と水質基準に関する省令に基づき、厚生労働省が定める水質基準項目に適合するよう検査が義務づけられています。浄水型サーバーはその水をさらにフィルターでろ過します。
災害の備えにはどちらが向いていますか
未使用ボトルをそのまま備蓄水にできる宅配型が向いています。浄水型は水道が止まるとタンクに給水できないため、停電・断水時の備えとしては別途の備蓄が必要です。